画面の同期と検証

Silk Performer は、Citrix XenApp サーバーをホストとするアプリケーションのビットマップとウィンドウの検証をサポートしています。 画面の同期は、再生された Citrix コンテンツを検証するための手段を提供します。 画面の同期は、標準的なスクリプトの検証とは異なり、入力値ではなく、ウィンドウと画面領域の表示の検証が行えます。 また、画面の同期は、後で行われるスクリプトのカスタマイズの時ではなく、スクリプトの記録中に挿入されます。 画面の同期は、ブラウザや類似のインターフェイスで表示される後続のユーザー入力の同期で、特に有用です (たとえば、Citrix アプリケーション ウィンドウ)。そのようなアプリケーションでは、ユーザー入力やテキスト表示などのウィンドウ イベントでの自動的な同期がサポートされていないためです。

注: レスポンス データの検証は、Citrix テストではサポートされていません。

Silk Performer は、ハッシュ値に依存して、記録されたビットマップに対して再生されたビットマップを検証します。 ハッシュ値は、サイズ、位置、解像度、色の解像度などのビットマップ仕様を反映する、コンピュータで読み込み可能な値です。

注: 記録時に取得されたハッシュ値に対して再生画面領域を検証するためには、記録時に使用した色の解像度と同じ色の解像度を、再生中も使用することが必要です。 1 ピクセルの変更でもハッシュ値の変更となり、再生コンテンツの表示が記録したコンテンツと異なる結果となる可能性があるため、仕様が維持されないと、スクリプトが失敗します。
注: 記録時にウィンドウを最大化していた場合、再生時も最大化しておく必要があります。 これは、再生がウィンドウの状態を変更できないためです (ウィンドウのサイズ変更と移動のみできます)。 そのため、ウィンドウの状態が変わっていると (たとえば、最大化されていた ものが 元に戻されていた 場合)、スクリプトのユーザー入力の一部が変わってしまう可能性があります (たとえば、元に戻す ボタンがクリックされた場合)。 再生では、ユーザーは画面の同じ位置をクリックしますが (このときは 最大化 ボタンになっているため)、 結果として異なる操作が実行され、その後の CitrixWaitForWindowRestore 関数が失敗します。