一般的に使用される負荷テスト モデルは、サーバー システムにすでにどのような負荷がかかっているかに関わらずトランザクション レートを一定に保ちます。Silk Performer では、トランザクション レートまたはセッション レートを基にしてワークロードを定義でき、負荷が高まったためにレスポンス時間が遅くなった場合でさえ、Silk Performer は一定に保とうとします。この結果、サーバー レスポンス時間が遅くなると、Silk Performer は思考時間またはペーシング待機時間を自動的に減らして、セッション時間を一定に保とうとします。
トランザクション レートとセッション レートを定義したレベルに保つために、Silk Performer は 2 つの方法を提供します。
- 思考時間の適用: あるセッション時間に到達するように、スクリプトの思考時間を変更します。このオプションは、仮想ユーザー スクリプトに最低 1 つの ThinkTime() 関数呼び出しが含まれている場合にのみ適用されます。
- ペーシング待機時間: あるトランザクション レートまたはセッション レートに到達するように、トランザクションまたはセッションが完了した後に、仮想ユーザーがアイドルになる時間です。
ペーシング オプションを返納するには、ワークフロー バーの テストの実行 をクリックし、ペーシング タブをクリックします。
ペーシングの設定 ダイアログを開くには、ペーシング 列の ... をクリックします。
ペーシングを設定するために、いくつかのオプションがあります。
- 思考時間の適用:このオプションをクリックすると、目標セッション時間 を決定できます。思考時間は、指定した目標セッション時間に一致するように自動的に調整されます。静的 か 動的 のいずれかを選択できます。思考時間の適用を期待通り動作させるためには、仮想ユーザー スクリプトに最低 1 つの ThinkTime() 関数呼び出しが必要です。
- 待機時間の挿入:ペーシング待機時間 または 目標セッション時間 のいずれかを指定します。ペーシング待機時間を指定すると、トランザクションの実行時間に追加されます。実行時間とペーシング待機時間の合計が目標セッション時間になります。目標セッション時間を指定すると、ペーシング待機時間は自動的に決定されます。入力値をランダム化するよう設定することもできます。
BDL スクリプトでペーシング待機時間を直接設定するには、BDL 関数 SetPacingTime() および GetPacingTime() を使用します。
Silk Performer は、次のワークロード モデルに対してペーシングを提供します。