SNMP サポート

標準 SNMP サポートは、MIB が提供するすべての SDMP データ ソースに対する汎用インターフェイスを含みます。特定の測定値がオブジェクト ID (OID) とインスタンス ID (オブジェクトに複数のインスタンスがある場合) の組み合わせを使用してアクセスされます。このアプローチの課題は、どのカウンター インスタンスが適用されるかを正確に知る必要があることです。インスタンスはインスタンス名ではなく、インスタンス ID でのみ区別されます。この課題をさらに難しくするのは、サーバーを再起動したときに、監視中のオブジェクトが動的に作成されるためインスタンス番号が変更される可能性があるとい事実です。よって、監視スクリプトは、監視中の対象を動的に扱うことができなければなりません。

Silk Performer の強化した SNMP サポートの値は、OID とインスタンス ID によってではなく、OID とインスタンス名によって値にアクセスすることができます。

次の例では、Silk Performer で利用可能な強化した SNMP サポートについて説明します。この例は、事前定義された ESNMP 測定値がどのように定義されるか、そしてどのように使用されるか、さらに、追加の測定値をどのように事前定義した測定値のリストに追加するかです。

インスタンス ID と OID によって識別する

事前定義された ESNMP で作業している最初のステップは、OID とインスタンス ID 、およびインスタンス名 (WebLogic カウンターの名前) を識別することです。あるインスタンスに対する JDBC Connection Pool Runtime Active Connections Current Count は、OID でアクセスできます:

1.3.6.1.4.1.140.625.190.1.25 + <Instance ID>

強化した SNMP サポートがないと、値と現在のインスタンス ID を含むテーブルの OID を提供しなければなりません。

JDBC Connection Pool Runtime Object Name と JDBC Connection Pool Runtime Name は、人間が読める形式のインスタンスの名前を含み、OID でアクセスできます:

1.3.6.1.4.1.140.625.190.1.5 + <Instance ID> for “Object Names”

および...

1.3.6.1.4.1.140.625.190.1.15 + <Instance ID> for “Names”

ESNMP サポートは、インスタンス名を指定する、 (object-) name テーブルを使ってインスタンス ID を取得する、そしてそれから、現在のカウンターに対する値を取得するという選択肢を提供します。ESNMP サポートでは、以下のものが提供される必要があります。

  • 値を含んでいるテーブルの OID
  • インスタンス名
  • インスタンス名を含んでいるテーブルの OID