結果の回復ワークフロー

インターネットのような信頼性の低いネットワーク接続を使用した環境では、予期しない例外が発生する可能性があります。負荷テスト中や、結果の収集中にコントローラがエージェントとの接続を失うと、Silk Performer は接続の再確立を試みます。しかし、これは常に成功するわけではなく、結果セットが不完全になる場合もあります。

この様な場合のために、Silk Performer では回復ワークフローを提供します。これにより、結果を回復し、有効なデータ セットを新たに構築できます。結果の回復は、最善の解決策ではありませんが、既に収集したデータを完全に失うことを避けることができます。

回復ワークフローは、実行した負荷テストに応じて異なります。

CloudBurst 負荷テストの回復

CloudBurst 負荷テストを実行していると仮定します。不明な理由により、Workbench が応答しなくなり、最終的にクラッシュしたとします。Workbench を再起動すると、回復ワークフロー ダイアログが自動的に表示されます。回復ワークフローに従って、次のフィールド(自動的に値が設定されます)を確認します。

  • 欠落した結果:このフォルダには、エージェントからコントローラに完全に転送されなかった結果が含まれます。これらの結果の転送は、クラッシュによって中断されたため、データは途中から欠落しています。
  • 転送した結果:このフォルダには、エージェントからコントローラに完全に転送された結果が含まれます。これらの結果の転送は成功しており、データは完全で有効です。
  • 回復した結果:このフォルダには、回復を実行した後に、回復した結果が含まれます。 Silk Performer は欠落した結果と転送した結果をマージし、そこから回復した結果を生成します。

CloudBurst 負荷テストの場合、これらのフィールドは自動的に設定されます。ディレクトリを確認し、必要に応じて変更してください。

オンプレミス負荷テストの回復

オンプレミス負荷テストの回復では、ユーザーのサーバー ラボにあるエージェントを使用して負荷テストを実行していると仮定します。いくつかのエージェントとの接続がある理由により失われ、再確立できなかったとします。これにより、負荷テストは不完全な結果セットのまま終了します。このような場合には、ツール > 負荷テスト結果の回復 をクリックします。

回復ワークフローに従って、すべての必要なディレクトリを指定します。これらのディレクトリは、上で説明したものと同じです。ただし、フィールドは自動的に設定されません。欠落した結果のディレクトリを指定する前に、コントローラ上にそのディレクトリが作成されており、すべての失われたエージェント用のサブフォルダが作成されていることを確認してください。そして、エージェントからの結果をそのサブフォルダにそれぞれコピーしてください。これらの 3 つのディレクトリを指定して、回復ワークフローを開始します。

結果の回復

Silk Performer は結果を回復するためにいくつかの手順を実行します。回復中に問題が発生して処理が中断し場合は、ログ ファイルを参照して詳細な情報を確認できます。問題によっては、無視して回復処理を続行したり、処理を再度実行しなおすことができます。

回復が完了すると、新しい結果セットが 結果 ツリーに表示されます。