ユース ケースを作成する

ユース ケースとは、テスト対象のアプリケーションで作業する場合にユーザーが行う標準的なタスクです。 ユース ケースは、テストを必要とするアプリケーションの機能を使用する必要があります。 適切に動作している重要な機能のみをテストすることが不可欠です。 この時点で、機能テストはすでに完了しているべきであり、実施しません。 テストのプロセスは長く、ユース ケースが長ければ長いほど、テストにかかる時間も長くなります。

ユース ケースを段階的に実行する場合には、重要な画面イベントをすべて書き出します。 たとえば、Microsoft Excel で式を入力する場合、式の処理のためにセルの変更を文書化する必要があります。 このようなイベントは、スクリプトの開発中に重要となる画面の同期に置き換えられます。 テキスト同期は、テキスト ベースの画面の同期に使用できます。

ユース ケースを詳細レベルまで文書化します。 すべてのマウス クリック、キー ストローク、および予想結果を文書化する必要があります。 これは最初は面倒かもしれませんが、テストケースの記録の開始時に作業が容易になります。

たとえば、単に Microsoft Word の既存のインスタンスの場所を特定したり、ドキュメントを開いたりするテストでは、ユース ケースにあるべき詳細レベルが表示されます。 角括弧 ("[ ]") はイベントを示します。

In the “Microsoft Word” window, navigate to the File menu and select Open….
[The “Open” dialog box opens] 
Select ‘Test.doc.’
Click Open.
[The “Open” dialog box closes]
[The “Microsoft Word” window has focus once again]

上記の例では、ウィンドウのタイトルがそのまま文書化されます。 このような情報は、スクリプトをアプリケーションと同期した状態に維持するうえで必要なため、以降のスクリプトの開発時に重要となります。 ユース ケースが十分に文書化されていると、アプリケーションのスクリプト化が容易です。

ユース ケースの記述には、いくつかの方法があります。 使い慣れた XML 表記、番号の付けられた表記、または他の形式を使用できます。

XML ユース ケースの例

<Task Name=”Open a document”>
  In the “Microsoft Word” window, navigate to the File menu  	  and select Open….
  [The “Open” dialog box displays]
  Select ‘Test.doc.’
  Click Open.
  [The “Open” dialog box closes]
  [The “Microsoft Word” window has focus once again]
</Task>

番号の付けられたユース ケースの例

100.01 – Open a document
  In the “Microsoft Word” window, navigate to the File menu  	  and select Open….
  [The “Open” dialog box displays] 
  Select ‘Test.doc.’
  Click Open.
  [The “Open” dialog box closes]
  [The “Microsoft Word” window has focus once again]
100.02
    …