カウンタはphyrds/gets %です。 「phyrds/gets %」 (物理的読込み/取得) の割合は、ミス率として計算されます。 Miss カウンタの値が低いほど、よい状態です。 パフォーマンスを向上させるには、コンピュータ上に使用できるメモリーがあれば、バッファ キャッシュ内のバッファの数を増やします。 この値は、時間に基づいて算出される値ではありません。
カウンタはredo log space requestsです。 このカウンタの値は、ゼロに近い値である必要があります。 この値が継続して増加する場合、REDO ログ バッファ内の領域を探すためにプロセスが待機していることを示しています。 この場合、REDOログ バッファのサイズを大きくすることが必要な場合があります。
カウンタはgetmisses/gets %です。 頻繁にアクセスされるデータ ディクショナリ キャッシュの場合、このカウンタの値は 10から15% 未満である必要があります。 アプリケーション実行中にこの割合が継続的にしきい値を超える場合は、データ ディクショナリ キャッシュで使用できるメモリーのサイズを大きくします。
キャッシュが使用できるメモリーを増やすには、初期化パラメータ SHARED_POOL_SIZE の値を増やします。 この値は、時間に基づいて算出される値ではありません。
カウンタはreloads/pins %です。 これは、再解析を必要とする SQL 文、PL/SQL ブロックおよびオブジェクト定義の割合です。 再ロードの合計は、ゼロに近い数である必要があります。 確保に対する再ロードの割合が 1% を超える場合は、ライブラリ キャッシュ ミスを減らします。 この値は、時間に基づいて算出される値ではありません。
使用できる2つのカウンタ、「buffers scanned/sec」 (スキャン済バッファ/秒) および「LRU scans/sec」 (LRUスキャン/秒) は、バッファ キャッシュのチューニングに有効です。 スキャン済バッファ/秒は、DBWRによって1秒間にスキャンされるバッファの数です。 スキャンされるバッファは、LRU (最低使用頻度) リスト内にあります。 LRUスキャン/秒は、DBWRによって、LRU (最低使用頻度) バッファ リストが1秒間にスキャンされた回数です。
使用できる 2 つのカウンタ、「timeouts/sec」 (タイムアウト/秒) および「checkpoints/sec」 (チェックポイント/秒) は、DBWR が実行を要求されている作業量の判断に有効です。 タイムアウト/秒は、DBWR が1秒間にタイムアウトする回数です。 DBWR のタイムアウトは、3 秒間隔です。 DBWR が 3 秒間ポストされない場合、タイムアウトします。
チェックポイント/秒は、データベース ライターによって 1 秒間に処理されるチェックポイント メッセージの数です。 チェックポイントに達するたびに、使用済バッファをディスクに書き込むように求めるメッセージがDBWRに送られます (ポストされます)。
カウンタはrecursive calls/secです。 動的拡張により、ユーザー プロセスによって発行された SQL 文以外の SQL 文も Oracle データベースによって実行されます。 これらの SQL 文は、再帰的呼び出しと呼ばれます。
カウンタはfree list waits/requests %です。 空きリストの競合は、バッファ キャッシュ内の空きデータ ブロックの競合により影響されます。 V$WAITSTAT を検索すると、空きリストの競合によりパフォーマンスが低下しているかどうかを判断できます。
空きブロックを待機する空きリストの数が、要求の総数の 1% を超える場合は、空きリストを追加することで競合を減らすことを検討してください。
使用可能カウンタは、「sorts in memory/sec」 (メモリー ソート/秒) と「sorts on disk/sec」 (ディスク ソート/秒) です。 ほとんどのソートの場合、すべてのデータを保持するにはデフォルトのソート領域サイズで十分です。 ただし、ソート領域に収まらないデータに対する大規模ソートをアプリケーションで行うことが多い場合は、ソート領域サイズを増やすことを検討してください。