型付き値

型付き値は、シリアル化された ActionScript オブジェクトです。 各コンテンツ ヘッダーおよび各メッセージには、型付き値が必ず 1 つ含まれます。

型付き値には任意の複雑な階層データ構造を設定することができます。

それぞれの型付き値は、typevalue および任意の name で構成されます。

型は XML ノード名で指定します。 オプションの名前は、XML ノードの name 属性で指定します。

単純型では、XML ノードのコンテンツで value が指定されます。 コンテナ型では、XML ノードのサブノードで value が指定されます。

一部の型は追加の属性を持つことがあります。

型付き値は、その値が ObjectTypedObject、または ECMAArray の直接のサブノードの場合にのみ、name 属性を持ちます。 StrictArray の最上位の型付き値とサブノードは名前属性を持ちません。

次の表は、利用可能な型およびオプションの属性の概要を表しています。

XML ノード名 値の場所 追加の属性 (名前を除く。上述を参照のこと)
Number ノードのコンテンツ ---
Boolean ノードのコンテンツ ---
String ノードのコンテンツ ---
Object サブノード refId (オプション)
Null 値なし ---
Undefined 値なし ---
Reference ノードのコンテンツ ---
ECMAArray サブノード nrElems、refId (オプション)
StrictArray サブノード nrElems、refId (オプション)
Date ノードのコンテンツ ---
LongString ノードのコンテンツ ---
Unsupported 値なし ---
XMLObject ノードのコンテンツ refId (オプション)
TypedObject サブノード type、refId (オプション)

ObjectECMAArrayStrictArrayXMLObjectTypedObject のオプションの refId 属性を使用すると、それらの値に属性 ID を割り当てることができます。 それらの ID を使用すると、後で Reference ノードで値を参照することができます。

この技術を使用すると、同一オブジェクトの同じ表現が重複することを避けることができます。 このアプローチでは、オブジェクトは一度表示されるだけで、その後は Reference ノードでのみ参照されます。 これにより、循環参照などを含むような複雑なデータ構造を効率的にシリアル化できます。